<銀製打出・貴重箱(ミケランジェロ・ピエタ)>
ーSilver Chasing Precious Box−
加工地:ミャンマー
ミャンマーのある村に数百年前から金属の薄板を裏側から打ち出し、図柄や模様を浮き出させる技法が受け継がれている人々がいる。
数十年かけ数十個の作品が完成しましたので、その一つを紹介いたします。
箱の上部はサンピエトロ寺院にあるミケランジェロ作(1498-1500)をモチーフに銀板に打ち出したもので、十字架から降ろされたイエス・キリストの死骸を抱く聖母マリアです。
箱の側面にはルネサンス時代フィレンッェ共和国を実質的に統治したロレンツォ・デ・メヂィチとフィレンッェ大聖堂でのミサ席上暗殺された三男のジュリアーノ・デ・メディチをモチーフに。
他の側面にはサン・ロレンツォ聖堂にある「朝・夕の擬人像」と「昼・夜の擬人像」をモチーフに打ち出しました。
銀製箱:160x120x100 (630g)